人に喜んでもらうこと

この記事は、はてなスタッフアドベントカレンダー2016の25日目です。昨日はid:kiyo-shitの「栄養が好き」という記事でした。

今年の、はてなスタッフアドベントカレンダーのテーマは「好きなもの」です。

そういえば昨年のアドベントカレンダーで「はてなバリューズを作りました」というエントリを公開しました。はてなバリューズは「○○が好き」というフォーマットで、はてなで働くスタッフみんなで共有しているものです。私は色々と気が多く、好きなもの・ことが多いので、今年は何について書こうかなと迷いましたが、せっかくなのでバリューズの中にある「笑顔が好き」という項目に関連したことを書きます。

  • 笑顔が好き
    • 良い表情で働こう
    • 一緒に働く同僚の笑顔を増やそう
    • はてなに関わる人(ユーザー、顧客、株主、社員、家族)が笑顔でいられるような会社を目指そう
バリューズ - 株式会社はてな

「笑顔が好き」という項目には、その下に3つのサブ項目を掲げています。「笑顔」というキーワードに慣れないスタッフもいましたが、人に喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい、という私の想いを込めてみました。

人を「喜ばせたい」「楽しませたい」

これまでの自分を振り返ってみると、人に喜んでもらう、楽しんでもらうということについて、一貫して「好き」と言える人生だったと思います。

小学生の頃は、紙に迷路を書き、ゲームのようにパッケージングして友だちに遊んでもらったり、工作をして人にプレゼントしたりしていました。両親が共働きで、学校が終わると母方の祖父母の家に預けられていたため、職人で手先が器用だった祖父の影響を受けていたのかもしれません。

人前に出て何かしら表現するのも好きだったので、中学生のときはバスケ部とかけもちで音楽部に入りギターを練習したり、高校生のときは友人に誘われてお芝居にチャレンジしたりしていました。特にお芝居はがっつりはまりました。 確か、文化祭が初舞台だったと思います。人前で演技をして誰かの感情を動かすことの楽しさを知りました。そういった芸能の道で食べていきたいと本気で思っていた時期もありましたが、大学進学の際に生まれ育った鹿児島県を出て、世間の広さ、自分の井の中の蛙っぷりを知り、その夢は諦めてしまいました。

その後、パソコンの購入と共にホームページに出会い、当時はテキストサイトが流行っていましたので、同じように雰囲気をマネてテキストを書いてはホームページを更新することをしていました。当時は大学の研究室のサーバーをお借りして、ホスティングしていました。読んでいたのも大学の同期がほとんどだったと思います。

大学では原子力工学科で原子力について学んでいましたが、原子力以外の道はないものかと考えて、就職したのが前職のSIerでした。システムを作るという経験を通じて、出来上がったシステム・サービスを喜んでくれるクライアントとユーザーを目の当たりにし、プログラミングで人を喜ばせることができる可能性に感動したのを覚えています。大小色々なシステム開発を経験し、もっと個人ユーザーに近いサービスを作ってみたいということで、2008年にはてなの門戸を叩きました。

はてなという会社に魅力を感じたのも、サービスやシステムを提供するにおいて、そうした楽しさを重視してそうだなと外から見て感じたからです。

喜んでもらえる「何か」をもっともっと提供したい

システムやサービスの本質は、それがあることで便利になり、喜んだり楽しんだりしてくれるユーザーがどのくらいいるかだと思います。また、会社として取り組む以上は、そのシステムやサービスにユーザーが価値を感じ、それを継続的に提供していけるだけのビジネスモデルをちゃんと作ることが、会社の使命だとも思っています。

人を喜ばせる、感動させるものを作るためには、それをやっている当人たちがまず楽しくないといけないのではと思います。もちろん、ただ楽しいだけではだめで、想像力を働かせて必死で考え、検証し、もがき苦しんだ上にでてくる何かこそが大切なのですが、その苦しみも含めて楽しめるくらいの気持ちの余裕があるといいなと思っています。

「笑顔が好き」という言葉には、そういった気持ちも込めています。基本的には楽しく、ときに必死でもがき苦しみながらも、人に喜んでもらえる何かをもっともっと提供できるようにしていきます。

昨年作ったバリューズを大切にして、ユーザーの皆さんに喜んでいただけるサービスづくりに、これからも取り組んでいきます。

さいごに宣伝

ちょうど先日、2018年の新卒採用の募集も開始しましたので、一緒に人に喜んでもらえるサービスを作っていきたい方にぜひともご応募いただきたいです。

hatenacorp.jp